B2CおよびB2Bでのeコマースマーケットプレイスの進化とコネクテッド・バイイングの台頭により、実店舗とデジタルチャネルを統合したバイイングジャーニーが実現し、すべてが「顧客ニーズへの対応」というひとつの目的に集約されてきています。顧客は、「オン」と「オフ」のチャネルの統一をますます後押ししており、73%が複数のチャネルでの買い物を好んでいます。
近年、消費者行動は劇的に変化しており、多くの小売業者が電光石火のスピードで対応に乗り出しています。その一部は一時的なものでしたが、多くの消費者の態度、行動、購買習慣は完全に変化し、その結果、オンラインショッピングは進化を続けています。実際、全世界のeコマース小売売上高は2023年までに6.5兆ドルを超え、全世界の小売売上高の22%を占めると予想されています。
では、eコマースの未来を切り開くトップ・オンライン・セラーをご存知でしょうか?
本ブログでは、現在最も人気があって革新的なeコマースマーケットプレイスをピックアップし、その優れた特徴をご紹介します。それぞれのマーケットプレイスには独自の要件があるため、選ぶ際には慎重に検討することが肝心です。オンラインコマースを始めたい方や、世界の別の地域に販売を拡大したいと考えておられる方は、これからご紹介するマーケットプレイスを検討されてみてはいかがでしょうか。
もはや紹介するまでもありませんが、オンライン書店としての構想からスタートしたAmazonマーケットプレイスは、今やベンダーとバイヤーを結びつける本格的な世界規模のeコマース・プラットフォームとなっています。Statistaによると、2022年第1四半期、同社は1164億4000万ドルの総純売上高を上げています。最も多くの人が利用しているオンラインマーケットプレイスの1つで、競争の激しい販売環境ですが、同時にサードパーティセラー対しても貴重な収益向上の機会を提供しています。Amazon Seller Centralのアカウントを作成すると、出品者はAmazonの世界中の顧客基盤にアクセスできるようになり、販売商品の追加や出品、在庫管理、注文処理などを行うことができます。
1995年に設立されたeBayも、eコマース分野のパイオニアの1つです。オンラインオークションサイトとしてスタートしたeBayは、2021年第4四半期時点で1億4700万人のアクティブバイヤーを抱え、世界で最も人気のあるオンラインショッピングプラットフォームの1つとなっています。 eBayは、C2CおよびB2Cのオンラインマーケットプレイスで、人々はさまざまな商品やサービスを売買しています。複数のビジネスモデルに対応しており、再販、ドロップシッピング、プライベートブランド、清算または余剰、卸売、ディープニッチなどから選択することができます。
「日本のAmazon」と呼ばれる楽天市場は主に日本を対象としたマーケットプレイスでしたが、Buy.comを買収し、AmazonやeBayと競合するようになってきています。マルチカテゴリーのオンラインマーケットプレイスで、毎週平均2億6800万人が訪れるアグリゲーター(情報収集サイト)でもあります。その商品カテゴリには、技術機器、携帯電話、フットウェア、アパレル、家庭装飾品などがあります。
LinkedInのページによれば、「Global Sourcesは世界でもトップクラスのB2Bプラットフォームであり、真の貿易を促進し、最新のマーケットインサイトとオーダーメイドのソーシングソリューションを提供しています」。このプラットフォームは、迅速で信頼性が高く、簡単な貿易取引を提供するために特別に設計されています。1,000万人以上の海外バイヤーを抱える同社は、見本市、オンライン・マーケットプレイス、雑誌、アプリなどの英語メディアを活用し、アジアと世界の貿易を促進する主要な役割を担っています。
成長を続けるオンライン・マーケットプレイスのひとつとして、eWorldTradeも外せません。このマーケットプレイスは、ソーシング、ロジスティクス、決済など、幅広い商品とサービスを提供しています。そのユニークなセールスポイントのひとつが、検証済みの真のバイヤーリストを会員に提供し、B2Bビジネスやセラーが単独でビジネスを拡大・成長させる手助けをしていることです。50万人以上の登録ユーザーを抱える同社は、新しくてスマートな機能を備えた、本物で迅速かつ革新的な取引ソリューションを提供することに尽力しています。
Etsyは、ユニークでクリエイティブな商品を扱う世界的なマーケットプレイスです。主にハンドメイドやヴィンテージ商品、クラフト用品を販売しています。同社の2021年度の投資家向けプレゼンテーションによると、2021年には約9,500万人がEtsyを利用して商品を売買しています。出品料がかかりますが、その手数料は1商品あたり0.2ドルと低く抑えられています。また、販売ごとに手数料が必要です。
通信販売会社から世界的な小売企業へと成長したオットーグループは、オンライン売上高が約110億ユーロに達し、世界最大のeコマース企業リストにヨーロッパ企業として初めてランクインしました。ハンブルクに本社を置くこの巨大小売企業は、ヨーロッパ、北米、南米、アジアの30カ国で衣料品、玩具、家電製品、家庭用品などを販売しています。
人工知能からハイパーパーソナライゼーションまで、ブランドは急速に変化するeコマースへの対応を迫られています。音声ショッピング、AR(拡張現実)、サステナビリティ(持続可能性)といった急成長するトレンドは、顧客の買い物のやり方や、商品やブランドについての情報提供の方法を根本的に変えていくでしょう。
数多くのオンライン・ビジネスに浮き沈みがあります。それは顧客のニーズ、欲求、願望にどれだけ応えられるかにかかっています。常に動向を把握し、実用的なインサイトを活用できる企業だけが、オンライン・ショッピングの未来を切り開き、高い競争力を維持できるのです。