2024年2月20日
商品情報管理(PIM)のクラウドサービスプロバイダーである株式会社Contentserv(本社:東京都港区、代表取締役社長:渡辺 信明)は、グローバル展開しているBtoB製造業に所属をしている107名を対象に、「BtoB製造業のグローバル展開における現状調査」を実施し、調査結果を公表しました。
国内市場の縮小、顧客のグローバル化に伴い、BtoB製造業は急速に変化するビジネス環境に適応し、グローバルな競争力を高めていくことが求められています。今回の調査では、BtoB製造業のグローバル展開における経営課題とシステム運用の現状に関するアンケートを実施しました。
調査の結果、「現地の市場環境の理解」、「グローバル人材」、「法規制への対応」に続いて、「現地法人や取引先との情報連携」の重要性が増大していることが明らかになりました。また、海外向け製品の運用課題については、「現地法人や取引先への情報提供が属人的」、「日本本社と海外拠点での二重管理」、「商品情報の翻訳とローカライズ」が上位となりました。
【調査結果概要(一部公開)】
グローバル展開において重要と認識している経営課題について、「現地の市場環境・競合環境の理解」が58.9%、「グローバル事業を担う人材の採用・維持」が49.5%、「現地の法規制や商習慣への対応能力」が48.6%となりました。続いて、「現地法人や取引先との情報連携」が41.1%となり、海外市場の開拓にあたっては、現地法人や現地パートナーとの密なコミュニケーションとシームレスな情報連携が必要と認識されていることがうかがえます。
海外で販売する商品情報の管理やマーケティングコンテンツ運用上の課題トップ3は、「現地法人や取引先への情報提供が属人的」が44.9%、「日本本社と海外拠点での二重管理」が35.5%、「商品情報の翻訳とローカライズ」が32.7%です。これらの結果から、ステークホルダーとの商品情報の授受や翻訳、海外でのデータのトレーサビリティに関する課題が浮き彫りになっています。
商品情報の管理では、多くの企業において今日でもExcelやファイルサーバーでのメンテナンス業務が継続されており、地域や部署毎に個別に管理されている実態が明らかになりました。一方で、サイロ化した商品データが生み出すデータガバナンス上の問題も顕在化しており、グローバル経営を支えるための商品情報管理システムの導入が急務であることを示唆しています。
多くのBtoBグローバル製造業において、商品情報の管理・運用は現在でもマニュアルオペレーションが中心で、システム化が大きく遅れている状況が明らかになりました。事業のグローバル化が進み、顧客接点も多様化する状況下で、レガシーな仕組みでは対応しきれないケースも増えてきており、より効率的なデータ管理と運用の仕組みが求められています。
本レポートでは、長年放置されてきた商品情報のサイロが生み出す事業リスクや、商品情報管理に求められる要件について、アンケート結果に基づきより詳細に解説しています。
■ 調査概要
Contentservは、商品情報管理 (PIM) 、デジタルアセット管理 (DAM) を統合した Product Experience Cloudを提供しています。正確でリッチな商品情報と関連する画像・動画等の一元管理機能に加えて、100以上の広告プラットフォームやマーケットプレイス、Eコマースサイトとの連携が可能となります。Contentservは、世界89カ国の製造業や小売業において、営業、マーケティング、経営企画、製品開発、情報システム等さまざまな部門で利用されています。詳細はこちら: https://www.contentserv.com/ja/