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Contentserv クラウドプラットフォームの機能紹介〜バージョンアップ〜

作成者: Contentserv|2023/10/03 23:06:18

【ブログ更新 - 2023年10月4日】

皆さん、こんにちは。株式会社Contentserv カスタマーサクセス・プログラムマネジャーの森です。

Contentserv Product Experience Cloud (PXC)のクラウドプラットフォームについて解説するブログシリーズの第3回では、Contentservクラウドプラットフォームのバージョンアップについてご説明します。

本シリーズ 第1回で、Utility(ユーティリティ)モードでは「SaaS環境でバージョンアップを手動で実行する」と説明させていただきましたが、疑問に思われた方も多いのではないかと思います。

一般的なSoftware as a Service (SaaS)のバージョンアップはサービス提供事業者が行い、サービスをご利用いただくユーザーはバージョンアップ等を意識することなく利用できます。

Contentserv Product Experience Cloud (PXC)もSaaSとしてサービスを提供しています。弊社クラウドプラットフォームをZen(ゼン)モードでご利用の場合には、弊社にてバージョンアップを実施しますので、一般的なSaaSと同じ運用になります。

Utilityモードを利用している場合には手動でバージョンアップを実行できます。 Contentserv PXCのテナントコピー機能は、Utilityモードをご利用中のお客様に提供されている機能の1つで、本番環境のデータをステージング環境にそっくりそのままコピーする機能です。この機能は例えば以下のようなシーンで力を発揮します。 

では、Utilityモードを利用して、バージョンアップを手動で実行することにはどんなメリットがあるのでしょうか。ここでは大きく3つのメリットをご紹介します。 

1. 新機能や仕様変更が突然本番環境に反映されるのを防ぐ 

ソフトウェアはご要望や不具合への対応のため多くの改変が日々行われています。Contentserv PXCも同様にバージョンアップに伴って様々な機能追加が行われ、場合によっては画面や仕様の変更が発生します。 

ただ、業務プロセスの一部にContentserv PXCでの操作が含まれている場合、こうした変更が突然発生することで業務プロセスに影響してしまう可能性も考えられます。変更内容をユーザーにアナウンスしたり、手順書に修正を加えたりといった作業が発生することを考慮すると、自動的にバージョンアップすることがデメリットになってしまいます。新機能もユーザーから質問が来る前に事前に確認しておきたいという管理者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。 

そこでUtilityモードでは任意のタイミングでバージョンアップを実行できるようにしています。事前にステージング環境で確認を行った上で、必要なアナウンスを行い、本番環境のバージョンアップという手順を進めることができます。 

2. 業務時間を避けてバージョンアップを実行できる

Contentservは一般的な業務時間(平日 09:00~18:00)を避けてバージョンアップ等のメンテナンスを実行するように設定していますが、お客様の業務形態によってはこの時間帯や休日でも業務が稼働している場合があり、最適な時間とは言えない場合もあります。 

バージョンアップを任意のタイミングで実行できることで、バージョンアップに伴うアプリケーション停止時間をある程度コントロールでき、業務への影響を最小限に抑えることができます。

3. カスタマイズ機能への影響を確認してからバージョンアップを実行できる

Contentserv PXCは様々な機能を搭載しているアプリケーションですが、お客様の業務内容によっては標準機能やアドオンでは対応しきれない場合、カスタマイズ機能を実装することがあります。 

しかし、こうしたカスタマイズ機能も新しいバージョンの仕様変更や機能修正等に伴って想定通りに動作しなくなる場合も考えられます。そういった事態を回避するため、バージョンアップを任意のタイミングで実行できるようにし、まずステージング環境でカスタマイズ機能が新しいバージョンでも動作するかを確認した後、必要な改変を加えた上で、本番環境のバージョンアップを行うといった運用ができるようにしています。 

なお、Contentserv PXCのバージョンアップは「テナント管理」画面からボタン1つで実行できます。 

[管理]タブの Update your tenant からバージョンアップするバージョンを選び、[送信]をクリックします。選択肢にはlatest(最新)、previous(1つ前のバージョン)、deprecated(2つ前のバージョン)が表示されていますが、それぞれどのバージョンかを調べる場合には、Update your tenantの横にある (i) のマークにカーソルを載せてください。 

バージョンアップやリリースに関する考え方は以下のヘルプページが参考になりますので、併せてご参照ください。 

ヘルプページ:

次回はContentservクラウドプラットフォームの追加機能(アドオン)についてご紹介いたします。お楽しみに! 

執筆者: 森 正臣(株式会社Contentserv カスタマーサクセス・プログラムマネジャー)

Contentserv Product Experience Cloud (PXC)の最新機能について、Contentserv 年次イベントProduct Experience Summit Tokyo 2023にて、当社カスタマーサクセス・プログラムマネジャーの森 正臣よりご紹介させていただきました。