ロイヤルティが容易に滑り落ちてしまうこの混乱の時代に、生き残るだけでなく、成功を手にするためにブランドはどこに向かえばよいのでしょうか?
2018 年の Yotpo 社の調査によれば、ブランドロイヤルティは引き続き商品に左右されており、商品イノベーションにはやはり目を向ける価値があります。
しかし、2020 年には、ブランドにとって商品が重要な差別化要因となる時代が終わり、顧客体験に取って代わられることになります。企業にとって商品が最優先事項であることは変わりませんが、企業は商品を進化させ、その開発に「体験」を組み込む必要があります。
たとえば、商品開発はまず商品を作り出してから市場に投入するという賭けに出るのではなく、顧客開発に基づいて行う必要があります。つまり、ソリューションを設計する前にターゲットオーディエンスについて知り、彼らが何を必要としているのかを知る必要があります。
e コマースでは、顧客体験とはすなわち商品体験です。消費者が情報を収集していて最初に貴社の商品に出会ったときに、(a)正確で包括的かつ一貫性のある情報だけを消費者の目に触れさせ、(b)ロイヤルティリワード、迅速な無料配送、アップセルやクロスセルなどの付加価値を提供し、(c)消費者のペルソナや興味に関連する商品と説明を表示することです。
マーケティングやブランディングでは、ターゲットオーディエンスとの間に感情的なつながりを持ち、豊富な商品コンテンツを通じて肯定的な反応を意図的に引き出すことを意味します。
消費者がブランドと体験を同一視するとき
Web サイト、ソーシャルメディア、マーケットプレイスなど、消費者が貴社の商品を目にする場所では、すばらしい印象とまではいかなくても、少なくともよい印象を与えるようにしましょう。なぜなら、Carl W. Buehner 氏が述べているように、「相手はあなたが言ったことを忘れるかもしれないが、あなたに対してどう感じたかは決して忘れない」からです。
この言葉には多くの真実があり、それは科学でも裏付けられています。Peter Noel Murray 博士は次のように述べています。
- 「ブランドを評価するとき、消費者は情報(ブランドの属性、特徴、事実)ではなく、主に感情(個人的な気持ちや体験)を用いる」
- 「調査結果によると、ブランドに対する肯定的な感情は、ブランドの属性に基づく信頼やその他の判断よりも、はるかに大きな影響を消費者のロイヤルティに与える」
では、商品ページのブランディングと商品体験はどのように機能するのでしょうか。1 つの例をご紹介します。
通常の商品ページには、画像、タイトル、簡単な説明、価格、購入ボタン、場合によってはソーシャルメディアの共有ボタンなど、消費者が期待する一般的な情報が掲載されており、これは競合他社も同じです。
自社のページを目立たせたいならば、他社とは違う特別な何かをサイトの訪問者に提供する必要があります。たとえば、商品を説明する内容に富んだストーリー、商品によって得られるメリット、原料や材料の供給元などです。効果的な使用方法についての短い動画を見せたり、インフルエンサーや有名人の推薦を利用して商品を宣伝したりすることもできます。
クリエイティブ戦略がどのようなものであれ、問題は「商品ページでそのような大胆なアイデアを実行するツールがあるかどうか」という点です。
PIM と DAM が両方とも必要な理由
商品情報管理(PIM)ソリューションを利用すると、ブランドの商品データのオンボーディング、検証、管理、公開のプロセスを自動化し、情報源を一元化できます。つまり、包括的で一貫性のある正確な商品情報を、すべての販売チャネルで流通網や小売業者に共有できるということです。
デジタルアセットについてはどうでしょう?ブランディングにとってどのくらい重要なのでしょうか?次のような調査結果があります。
ただし、全米小売業協会(NRF)のデータによると、製品固有の情報(63%)、詳細な説明(54%)、評価とレビュー(53%)よりも商品画像の質の方が消費者の購入決定の決め手になっています。
したがって、大量のデジタルアセットを管理する必要性が高まっている場合には、デジタルアセット管理(DAM)ソリューションがブランドにとって不可欠なツールとなります。
DAM は、セールスやマーケティングで使用されるすべての画像、音声、動画ファイル、さらにはドキュメントやその他の素材の中央リポジトリとして利用できます。これは、デジタルアセットを一元化して検索性、一貫性、管理性を高めることができる、シンプルで分かりやすいソリューションです。
- すべてのデジタルアセットのシームレスなアップロードと管理
- アセットが使用された日時と場所の追跡
- 異なるチャネルでのアセットの使用に伴う重複をなくし、ストレージの必要性を解消
- 商品とデジタルアセットを関連付けて、商品をあらゆる角度から把握
PIMとDAMの組み合わせは、驚異的な商品体験の基盤となるものです。この混乱の時代にあって、消費者が期待する革新的な商品体験を生み出すために必要な俊敏性をブランドにもたらしてくれます。
総合スポーツ用品メーカーであるミズノ社は、ヨーロッパ地域におけるeコマースサイトでの利用などを皮切りに、グローバルビジネスの商品情報基盤としてContenserv PIM/DAMを活用しています。導入の決め手について、ミズノ株式会社 総合企画室 グローバルデジタル統括室 マネジャーの芹澤 剛氏は、「当社としては、PIMとDAMが統合されていることが大事なポイントでした。PIMとDAMがバラバラだと、それをまた紐づけるものが別途必要になってしまうからです。」とコメントしています。さらに、導入効果についても、「DAMの即効性を感じています。これまでいろんなツールで様々なデジタルアセットを作っていましたが、DAMをひとつ置くことで、とてもコントロールが効くようになりました。」と評価しています。
ブランドを次のレベルに引き上げる準備はよろしいでしょうか?ContentservのPIM /DAM統合プラットフォームがどのように役に立つのでしょうか。ぜひ詳細をお問い合わせください。