1983年に設立された家族経営企業であるBINDER(ビンダー)社は、科学や産業研究所向けのシミュレーションチャンバーの世界的なトップメーカーの一つです。ドイツのトゥットリンゲンに本社を置き、ニューヨーク、モスクワ、香港、上海に支社を構え、400人以上のスタッフを擁しています。世界135カ国の販売パートナーとのネットワークにより、年間約22,000台のプレミアムユニットを供給しています。
同社の製品ポートフォリオには、インキュベーター、超低温フリーザー、ダイナミック・クライメート・チャンバーなどがあります。売上の80%は海外の店舗で占められており、広告媒体もそれぞれの市場に合わせて提供する必要があります。
BINDER社はこれまで、価格表を毎年、ドイツ語と英語の製品カタログを隔年、他にもさまざまな製品パンフレットやチラシなどを発行してきました。印刷物の発行は毎回手作業で行われ、ウェブサイトの更新は外部の代理店が担当していました。
一元化されたリポジトリがなかったため、データ管理は冗長で、エラーが発生しやすく、時間とコストがかかっていました。さらに、商品情報の一元管理ができていないことは、翻訳管理にも影響していて、プロセスは面倒で大掛かりになり、追加の言語で出版する上での大きな障害となっていたのです。
このような非効率性から、同社は、商品情報の一元管理、自動化、プロセスの最適化、強固な 翻訳管理などのニーズに対応できるソリューションを求めていました。国際的な商品コミュニケーションを柔軟かつ迅速に、グループ指向で行うために、データソースをひとつにし、プロセスの透明性を確保したいと考えていました。
商品情報およびすべてのメディアアセットを効率的に一元管理・維持し、さまざまなチャネル 向けに多様なコンテンツ・言語・画像を用いた制作や出版を自動化できるソリューションを求めていました。具体的な要件は次の通りです。
BINDER社は、翻訳を含むすべての商品データを、すべてのチャネルで標準的に維持・管理・配信するために重要な役割を果たすとして、Contentserv PIMを選択しました。加えて、2,500以上のデジタルアセット(画像、動画、文書など)を管理するためにContentserv DAMを採用しています。
また、Translation Managerも導入し、複数言語の出版物の翻訳依頼を遅滞なく行えるようになりました。完成した翻訳は、PIMで一元管理されている適切な商品に自動的に割り当てられています。PIMソリューションがTrados Language Serverとシームレスに統合されていることもメリッ トでした。
導入にあたっては、従業員、外部のサービス・プロバイダーなど異なるユーザーに対するワークフローを構築することが重要なポイントとなりました。Workflow Managementは、進行中のプロジェクトのタスク進捗状況やステータスを把握するために効果的な機能を提供しています 。
Contentserv導入後は、27の製品シリーズ、87の製品モデル、206のモデルバリエーションに加えて、約500のオプションアイテムやアクセサリー、100のサービスを一元管理しています。また 、商品情報を充実させ、テキスト、画像、動画などのダイナミックなマーケティングコンテンツを作成することができるようになりました。
現在、カタログや価格など印刷物の作成・更新は主に自動化されています。Contentserv PIMは 、高品質な商品情報を提供し続け、その強力なワークフロー機能は、すべてのプロセスをコントロールしています。BINDER社は、こうして整理されたプロセスで、最終的にすべてのチャネル用の印刷物を作成、12カ国語に翻訳し、効果的にグローバルリーチを拡大しています。
我々は、プロジェクト開始すぐに、ソフトウェアのユーザーフレンドリーなインターフェースとContentservの統合的なアプローチに熱狂しています。
Binder GmbH社
製品情報管理部 Product Data Manager Leonie Lorenz氏